KURONEKO diary

日々の徒然

早くも挫折した話

去年の夏から秋にかけて私の中で意識改革が起こり、このままじゃいけないと一念発起して勉強していたが、半年もたたずして挫折してしまった。

今まで一度も読んだことがなかったビジネス書や、自己啓発系の本を読んでみたり、ネットでインフルエンサーと呼ばれる人達の文章を読んでみたりと私なりに出来る限りのことをしていたがすっかり疲れてしまった。

ある日ふっと我に返ったのである。

あれ?私って何がしたかったんだっけ?

 

もう、本当のホントの原点回帰。

私は元々何がしたかったのか?なぜパートを辞めようと決心したのか?

パートを辞めて洋裁の仕事1本にしたかったのはなぜか?というと、2つの仕事と家事の両立が困難だから。精神的にも体力的にも限界だったから。

そう思っていたのと、次女も今年で大学3回生となり学費もようやくめどが立ちそうなのでもういいんじゃない?ってなったから。

それなのになぜ私はこんなに必死になってるんだ?

そんなにお金が欲しかったんだっけ?そんなに稼がないといけないんだっけ?

あれ?あれ?あれ?

 

 

そう気づいた途端何もかもが嫌になってしまった。ビジネス書や意識高いインフルエンサーの為になる言葉はもちろんの事、ミシンや生地すらも不快なものとなってしまい、作業部屋に入ると足が震え吐き気がするようになってしまった。

そんな時に偶然目にしたツイートにこう書いてあった。

 

 うつ病になったことがきっかけで、そこから仕事との向き合いが大きく変わったんですよね。他人になんと言われようが「義務感(やらされ感)」が全てになったらきっぱり辞める。

 

 その後に仕事に追われないように前倒しでやっていく…と続くので主旨は違ってくるのだが、私にはこの前半部分が突き刺さってしまった。自分で選んでやっているのになぜかやらされ感。あぁ。

実は私は数年前に鬱になった経験がある。あの暗くて重苦しい毎日…もう二度とあれにはなりたくない。

 

きっぱりさっぱりやめた。
稼ぐのを辞めた。

確かにお金は欲しいけれど、それが1番ではない。自分のペースで作りたいと思えるもの、自信を持ってお勧めできるものを損をしない程度で販売していけたらそれでいい。

私は起業は出来ない人間だった。

だから趣味の延長としてゆるゆると続けて行こうと思う。

怒涛の数ヶ月だったけど、いい勉強をしたと思う。

数年前のモヤモヤした出来事からずっと続いていたんだな…と改めて思う。

起業を勧める意識の高い人達が言っている事は間違いではない、むしろ正しい。ド正論である。

でもそれがすべての人に当てはまるかといえばそうではない…という事を私は学んだ。

もう人をうらやむのはやめようと思う。

自分を大切に家族を大切に。

1日1日をもっと丁寧に暮らしていきたいと思う。

 

 

そう、前回の記事の内容とは矛盾してるのである。

いいや、『これからの私には取捨選択する事が大事なんだと思う。』と私は書いている。手間暇かければいいってもんじゃない、でも効率や利益の追求ばかりでも心が荒んでいく。ちょうどいい塩梅を自分で探していかないといけないんだなと思う。

自分が出来る範囲で楽しく穏やかに暮らす。身の丈に合った仕事と生活。

『私は』それでいいんだと『今は』思っている。

 

 

1325文字45分