KURONEKO diary

日々の徒然

夫への愛が爆発中な件について

結婚して24年、こんなに夫が愛おしいと思うとは…。

といきなりのろけ倒しているが、正直な気持ちとしては若い男女のアハハウフフラブラブチュッチュッなアレとは少し、いやかなり違う。

これはあれだ、老夫婦の愛ってやつだ。

 

 

スーパーで働き始めてもうすぐ2年になる。

最初は朝8時から12時まで、丁度私が普段だらだらしている時間帯だったので、その時間に動かなくてはいけない状況、それまでに家事を終わらせておかないといけない状況を無理やり作れば私のぐうたら癖も少しは良くなるのではないか…と思ったのが働き始めた理由のひとつである。

もちろん1番の理由は家計が苦しいから。娘を大学へやらんといかんのでな。

勉強が出来ない子なら「就職しろバカ」と言えるが本人頑張っちゃったから(the親バカ)親の都合で彼女の道を閉ざしてはいけないと思ったのだ。おかんがパートに出る事でそれが叶うならお安いもんだ。そもそもきちんと学費貯金してこなかった私が悪い。

 

 

そんなこんなでパートに行き始めた私。

夫は最初は「きちんと家事が出来るなら行ってもいいよ。」なんてお前何様発言をしていたが、そもそも家計が回っていないのだ。己の稼ぎが少ないせいだと気が付いたのか、少しずつ少しずつ協力的になってきた。

最初は良い顔をしなかった土日の仕事も、今時土日休みたいなんて言って雇ってくれるところはありませんよと話したらそういうものなのか…と納得してくれた。

 

そんな土日のパート、1時ごろに仕事を終えて家に帰ると夫が昼ご飯を作って待っていてくれるではないか!

「今日はクックパットみてリゾット作ってみたんだけどさ…なんかお米に芯が残っちゃって…」なんて恥ずかしそうに言うではないか!!

くっ・・・!

なんて可愛いやつ。

もう、そんなこと言われっちゃったら、夫へのLOVEゲージがグングンと上がって振り切ってしまう。MAXである。ビンビンである。

思わず後ろから抱きしめて押し倒したい衝動に駆られるのだが、いかんせん相手は身長20㎝体重25kg以上でかい。抱きしめる前に「きもっ!」と突き飛ばされるのである。

吉本新喜劇島田珠代である。いや~ん。いけず。

 

 

このシチュエーション、私らのような老夫婦ではなく、もし相手がピチピチのイケメンだったら?

仕事でクタクタに疲れて帰ってきたら、若いイケメンがリゾットなんか作ってくれていて「おかえり。疲れたでしょ♡」なんて言われたら…。

もうめっちゃ仕事頑張っちゃうよね。ヒモでもいい。私が頑張って稼ぐから。

そんな気持ちになってしまうに違いない。

ヒモ男にのめりこんでしまうキャリアウーマンの気持ちがちょっと分ってしまったぞ。

これは男女が逆転してもそう思うものなのか?やっぱりこれは男女逆転のパターンだから余計にのめりこみやすいシチュエーションなのか?

とにかく、専業主婦として長年家事を当たり前にやってきたオバハンにとって、夫が食事を作ってくれるというたったそれだけで、ほんとうにたったそれだけのことで夫を後ろから羽交い絞めにして襲いたくなってしまうほど愛情が爆発してしまうのだ。

それぐらいレアな事だったのだ。私にとっては。

いつの間にかこの状況が当たり前にならないように、この嬉しい気持ちが色あせないようにここに書き記しておきたいと思う。

 

最近は、娘たちの休みが合わず、帰宅も遅いので夫婦二人で食卓を囲むことが多くなった。結婚してから24年。結婚して二人きりで新婚気分を味わった期間は3年ほどだった。あの頃はお互いに若く未熟だった。二人で居る事を楽しむよりも衝突の方が多かった。これからまた二人きりの生活が始まろうとしている。きっと今まで歩んできた時間よりもずっとずっと長い長い年月を二人きりで過ごすのだ。

お互いに相手を思いやって、時には甘えあっていつまでも仲良く穏やかに暮らしていけたらこれ以上の幸せはないのではないかと思う。

 

 

 

最後にこんなに夫への愛にあふれているのに事には至っていない事をここに報告しておく。

老夫婦とはそういうものなのである。

 

 

 

1566文字35分