KURONEKO diary

日々の徒然

雨降って・・・

一昨日家族との間でトラブルがあった。

1日中雨の日だった。夜8時、仕事を終えた長女を車で迎えに最寄りの駅へ行くが一向に表れない。

あれ?おかしいなと思いつつも、携帯を持っていなかったので仕方なく待ち続ける事小一時間。どう考えてもおかしいやろと公衆電話から夫に電話をしてみると、隣の駅前でバイトをしている次女が1時間早く切り上げになったので、私とそのまま隣の駅まで次女を迎えに行くように長女にLINEを送ったと。後で知ったが、その文章が『隣の駅まで』のみだった為、長女が勘違いして隣の駅まで電車に乗ってしまったのである。その後も入れ違いなどがあり、結局娘達を車に乗せたのは9時半を過ぎてしまっていた。

 

「なんで連絡付かないのよ!!」と車に乗るなり私を責め立てる次女。

そもそも私の携帯はその日の朝に自分の携帯を忘れた次女に貸したままだったのだ。それでも夫の携帯を持って行くなり家用のタブレット(LTE対応)を持って行くなり方法がないわけでは無かったので私にも非はある…。

ゴメン、ちょっと駅に行くだけですぐ帰ると思っていたから…と謝るも「信じられない」「ありえない」と怒りが収まらない様子。家で待っていた夫にも「なんで携帯を持ってないんだ!」と責められる。あまりにもやいやい言われてとうとう私も「じゃぁこれから一切送り迎えしない!!バスがあるんだからバスを使えばええやん。その方が早く帰れるやろ!」とキレてしまった。

 

あ~あ、言っちゃったよ…と思ったけれど、今まで家族を送迎していたのはあくまでも私の好意であって仕事ではない。もともと自転車やバイクで行っているのだから合羽を着るなりバスを利用するなりすれば行けなくはないのだから。そこまで言われて送迎するほど私もお人よしではないわ。そう思った。

 

翌朝も雨。次女はなにか私に言いたげだったけれど、5時半の始発のバスに乗るためにいつもより30分早く家を出た。

その後起きてきた夫にまたきつく責められ、どんよりとした気持ちのまま職場へ向かう。職場のおばちゃんたちはいつもどうり元気で明るくて、気さくに声をかけてくれる。「おおきに!」「かんにんな!」「まかしとき!」「さすがやな、頼んだで!」そんな軽快な言葉のやり取りを交わすうちに私も自然と笑顔になっていく。

あれ?楽しいはずなのになぜか涙があふれてくる。家族の前で泣けない私が職場で涙を流してしまった。

 

早朝の送り、深夜のお迎え。翌朝4時半に長女を送らなくてはいけないのに、深夜に次女を迎えに行く事もしばしばあった。正直辛いなと思う事もあったがみんな頑張っているんだからと不満はなかった。感謝してほしいなんて思ったこともなかった。でも、携帯を持ってなかっただけでこんなに責められないといけないのか?今まで私が皆にしてきたことは何だったのか?とても虚しかった。悲しかった。

私はみんなの無事を喜び合いたかった。そして3人で「えらい目に合ったね~。」とお互いに1時間半も待ちぼうけてしまった事を嘆いてそして笑いたかった。

しかし私のような楽天家とは違って、トラブルが起こった時に怒りをどこかにぶつけないと気がすまない人もいる。誰が悪い、誰のせいでこうなった、と何かを責めないと気持ちがおさまらないのである。

 

 

いつもなら帰路につく前、電車に乗る前には連絡をくれる次女が一切の連絡なしに、夜遅くに帰ってきた。

正直ものすごく心配した。もうこの時間ではバスも少ないだろう。駅前だって人もまばらになってくる。大丈夫だろうか?

こうして、送迎をボイコットしてはじめて、娘達を送り迎えしていたのは自分自身が安心したいせいでもあるんだと気が付いた。私がやりたくてやっていたんだなと。

本当は次女はものすごく悔やんでいる事も知っていた。駅まで迎えに行くよと連絡したかった。けれど今回はどうしても次女からのゴメンの一言が欲しかった。これからの彼女の為にも私がここで折れるわけにはいかないと思った。

 

遅い夕食を食べた後、次女は「おかあさん、きのうはごめんなさい。」と深々と頭を下げた。私も「こちらこそごめんなさい。」と次女に頭を下げた。

 

今朝も雨。長女を職場まで送った後、大急ぎで次女のお弁当を作って駅まで送る。

早朝からバタバタで本当に忙しいけれど、今日は心がとても軽い。

今の生活は体力的にはかなりキツイと思う。それでも頑張れるのが大好きな家族がいるから。仕事もそう。ひじを痛めるほどにきつい仕事だけれど気さくで楽しい人たちが励まし合って頑張っているから私も続けていける。いつもこうして周りに励まされ、自分自身を奮い立たせているからこそ、逆に少しでも心が折れると途端にボロボロになってしまうのだ。

気持って大切だなと思った。相手の気持ちそして自分の気持ちも。

誰にとっても1日は同じ24時間。1年は365日。

怒っていたり落ち込んでいたりするより、少しでもご機嫌でいたい。

皆が笑顔で居られるのが一番だと思う。そしてなんだかんだ言っても家族の笑顔が私の幸せなんだと感じた出来事だった。

 

でも、いつでもおかんに感謝してくれてええんやで。

 

 

 

 

 

 

2098文字 時間不明