KURONEKO diary

日々の徒然

ファンビジネスとは?

先日…といってもずいぶんと前になるが、サイトに冬物商品の値下げ販売についてお知らせを記載した。冬物値下げと言っても、実は私がずっと在庫として持っていて委託店に出し忘れていたもの(←あかん)で、店頭に並んでいなかったのである。

年が明けて世間では冬物バーゲンが始まりこれはあかんと急いでお値打ち価格で販売開始した。正直に言ってもう無理かな?…なんて半分あきらめも入っていたのだが、ありがたい事に購入したいというメッセージを頂いた。

実はその方、以前に同じ商品をお買い求めくださった方で履き古して擦り切れてきたのでまたおなじものを…と購入して下さったのだ。

有難い事である。本当に有難い。

 

私の今の顧客はリピーターさんが多い。もしかしたら半分以上…いや8割はリピーターさんかもしれない。私の友人もリピーターさん達に支えられて活動している。そういう作り手さんは多いと思う。

 私は顔出しはしない。そもそも出せるような容姿ではない。誰もが憧れるような暮らしをしてるわけでもないし、素敵作家でもない。裏方に徹しほとんど表に出る事はない。でもファンビジネスと言うものがあるのなら、これがそうじゃないのかな?と思っている。

 

 

かつての友人がキラキラ起業と言われるものに手を染めてセミナー講師となり、様々な発言に「私が間違っているのだろうか?」と悩んで答えを求め、ネットの海をさまよったのは今から3年前。

ようやくあちらこちらか声が上がり始めた。そして私は細々とだが今でもものづくりの仕事を続けている。間違ってはいなかったんだな…とようやく思うことが出来るようになった。

かつての友が間違ているとは思わない。でも私も私なりのやり方でやっていけばいいんだという結論にたどり着いた。

 

どうしても気になってしまい、かつての友人のブログチェックをやめられなかった。

最近では何が書かれてあっても心が動くことはなくなった。そして彼女のサイトを見る事はなくなった。やっと…やっと、この長いトンネルから抜け出せる時が来たんだと思う。沢山思い悩んだ事は無駄ではなかったと思っている。

そして、今まで支えて下さった沢山の方々に感謝の気持ちでいっぱいである。

 

世の中は沢山の商品であふれている。私が作るものでなければ…なんてことは全くない。代わりなんていくらでもあるのだ。しかし、ほんの少しでもこんな私に期待をしてくれる人がいるのならば、私は全力でその期待に応えたいと思う。

 

暦の上ではもう春。

卒業とはじまりの気持ちを込めて。

 

 

 

1046文字40分