KURONEKO diary

日々の徒然

今までの価値観を捨ててみる

2018年は私にとって大きな転換期となった年のように思う。

前回(かなり前になるが)書いたように、新しく赴任してきた主任の影響で私が正しいと思っていた事がもしかしたら違うんじゃないか?と思えてきた事が始まりである。

今までそれなりに上手くやってきたと自分では思っているが、体力的に限界が見え始めているのを感じていた。多分このままではいけない…なんとなくそんな風に感じていたけれどそれに目を向けようとしていなかった。

なぜならそこに私の価値観『手間暇をかけた方が良い』というものがあったから。

 

よく日本人の特徴として挙げられる勤勉さ。努力する者が偉いという考え方。確かにそれは正しいのだと思う。その方が良いという場面は多いように思われる。

『手間暇かけたもの』が評価されるのは当たり前で、そしてそれに対する要求はどんどんエスカレートしていくものなのだという事に私は気づいてしまった。

ものづくりに対しても家事にしても同じ。手間暇かけたものが素晴らしいと思われがちで、一度それをしてしまうとそれが基準となり、さらに手間暇かけたものが要求される。時間と体力が有り余るほどにあればそれもまた良いのだろう、しかし私の時間は限られていて体力はどんどん衰えていくばかりである。更に良いもの更に凝ったものを求めていくやり方はそろそろ方向転換をしないといけない時が来たのだ。

 

『丁寧な暮らし』という言葉を初めて聞いたのは何年前だったか…多分その頃から私は価値観の呪いにかかってしまっていたと思う。ある時は憧れ、ある時は捻れ、手間暇かける事に対して常に何かを感じていた。

これからの私には取捨選択する事が大事なんだと思う。自分が譲れないもの、求めているものは何なのかをよく見極め、省ける物事は無理に求めない。重きを置くのは結果であって手段ではない。

手間をかけるのではなく頭を使う事。利用価値のあるものはどんどん利用する事。どこまでやるかの基準ときちんと定めておく事。

2018年の終わりに『手間暇をかけた方が良い』の呪いが解けた私。

炊飯器を買った。

 

 

855文字30分